約束のノート
「片岡。主役をやりたいのか?」


改めて尋ねる。


「・・・・・・」
コクリ、と頷く。


「他に、主役をやりたい奴はいるか?」


誰も手を上げない。


よし・・・


よくやった。


お前の頑張りに、報いてやるからな。


「じゃあ、次は主役の友達役だが・・・やりたい奴は手を上げろ」


ここで俺たちが手を上げないでどうする。


遥は、手を上げづらい中で頑張って手を上げたんだ。


美雪が真っ先に手を上げる。


俺と翔平もそれに続く。


「他にやりたい奴はいないか?」


誰も手を上げない。


こりゃ、すごくラッキーなことじゃないか?


まさに予定通りだ。


「主人公の友達役は3人だから・・・決まりだな。じゃあ、次は・・・」


それから、脇役や悪役も決まっていく。


・・・遥。


頑張ろうな。


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