約束のノート
放課後。


翔平と一緒に教室を出ると、美雪と遥がいた。


「どうした?」


『まってたの』


「一緒に帰ろ?光一、翔平」


「別にいいけど」


「ああ」


4人で、並んで歩きだす。


今まで、昼休み以外にこの4人がそうろうことはなかった。


そもそもクラスが違うし、他の奴に色々言われるのは嫌だしな。


「まあ、予定通りだよな」


翔平が切り出す。


「学芸会のこと?」


「確かに、あんなにうまくいくとは思わなかったな」


遥の主役決定がああもうまくいくとは、本当に意外だった。


一番意外だったのは、俺たち3人が主人公の友達役に3人ともなれたことだが。


『みんなでいっしょで、うれしいの』


「ああ。そうだな」


素直に同意する。


頑張んなきゃな・・・本当に。


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