約束のノート
昼休み。


俺たち4人は、いつも通り図書室に集まる。


朝からずっと気になっていたこと。


・・・嫌な予感がする。


「なあ、遥・・・朝の紙のことだけど」


それを口にした途端に、遥の様子が変わる。


「紙って何?」


美雪が問い掛けてくるが、とりあえず無視する。


「見せてくれないか?・・・頼む」


「・・・・・・」


遥は少し考える。


まだ渋ってるようだ。


仕方ない・・・


「悪口が書いてあったんじゃないのか?」


心の中で、そうでは無くて欲しい、と思いつつ尋ねる。


けど。


遥の首は。


「・・・・・・」
・・・・・・うん。


コクリと、縦に振られてしまっていた。


ポケットから紙切れを出す。


そこにはただ一言、こう書かれてあった。


『コエナシ』・・・と。


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