約束のノート
何故、森野が遥を励ましたのか。


この際どうでもいい。


でも、それで遥は立ち直った。


俺たちにできなかったことを、森野がやった。


・・・すごく、悔しい。


でも、これで。


遥は舞台に立てる。


後で、お礼言っとかなきゃな・・・


「片岡。大丈夫だな?」


ヒゲ先生が尋ねる。


その問いに。


「・・・・・・」
はい、と強く頷いた。


「ちょうど頃合いだな・・・よし。始めようか。5年生の劇を」


ニヤリと、笑顔でヒゲ先生が言った。


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