SAKURA-優しい愛と大きな輝き-
静かに席に着く。
『おいっ!お前、完全遅刻だろ。』
大輝が話しかけてきた。
『うるさいっっ!!』
いつも朝は、大輝と喧嘩・・・。
『なぁ・・・。今日の昼、屋上だから♪』
『おーけい。』
最近は、大輝と拓未君と崇君と麻紋と昼、一緒に過ごしている。
あと、大輝の事、呼び捨てになっている!
ボ~ッとしてたら、いつの間にか4限の終わりのチャイムがなった。
『麻紋!!屋上、行こう?』
麻紋に声をかけると急に気まずそうな顔になった。
『えっと・・・。崇君と2人で食べるの・・・。ごめんね??』
『えっ。あ、うん。別にいいよ!』
崇君とらぶらぶだな~。
もう、いいや。屋上、行こ。
ガチャッ
『は~。屋上、気持ちい~。』
空を見ていると嫌なことも消えるし。
『あ、優愛ちゃん?拓未、用事があって無理って。』
『え?拓未君も?麻紋は、崇君と2人で食べるんだってー。』
2人で昼食・・・。
恋人でもないんだし。
『・・・2人かぁ。』
『2人だね・・・。』
『たべよっか?』
『そーだね。』
なんか2人だと妙に緊張する。
『あのさ、俺、お前のSOSに気付いてなかった。
お前、何かあったのか?』
は?
はー?
こいつ、馬鹿だ。
『私、別に普通だよ?!それに、今日の大輝、変だよ?!』
『俺は、変でも構わない。お前、嘘ついているだろ?!
いわなくてもいい。でも、言ったら気が楽になるだろ?』
なんか、大輝に話せる気がする。
私は、なぜか、そう思ったの。