SAKURA-優しい愛と大きな輝き-
『もしかして、昨日、来てた?』
急に大輝の顔がせわしなくなった。
『え、えっと・・・。あのさっ、俺、Yuuの歌が好きで、、その、、、ごめん!!!』
『ん?別にいいよ。私のうたがすきとか意外だね。』
聞いてくれているのはありがたいよ。
『ねぇ、クラスに好きな人、いるんでしょう?』
こんなこといいたくなかった。
きっと私は、あなたが好きだから・・・。
『また、悲しい瞳をする!でも、守りたくなるんだよな~。』
『え?』
どういう意味?!
『俺、、、実は、その、、、あれだよ!あれ。』
とことん意味がわからん。
『で、好きな人は誰なの?』
『きづかねぇの?!・・・・お・・お』
キーンコーンカーンコーン
『ん?なんて?つか、次、授業あるし。行こう。』
場を離れ教室に戻ろうとすると大輝が手を引っ張った。
『・・・さぼろ?俺、まだ話したいし。』
『え?でもさ~。』
って言ってるけど、実は嬉しかったり・・・。
『だって、俺の好きな人、教えてねぇじゃん?』
そうだったけ?
でも、知りたくないよ。
『知りたくない・・・。だって、私は・・・!!』
急に大輝が大きな手で私の口をふさいだ。
そして、私に大輝の長い腕で抱きついてきた。
『・・・・言うなよ。俺の好きな人は、優愛ちゃんだよ?』
大輝の顔を見ると真っ赤だった。
『嘘でしょ?』
信じられなかった。
『嘘じゃないよ?』
ま、、、まじっすか?!
『私も、好きだよ?』
やばい。
顔、真っ赤かも・・・。
『優愛ちゃん。顔、真っ赤ー!』
慌てて顔をてで隠す。
『大輝も顔、真っ赤だし。』
『え?まじで?つか、おこんなよ?』
『怒ってないもん。』
『いや、怒ってるだろ。』
私、怒ってなんかいないのにー。
『大輝の馬鹿っっ。私、かえる!』