【短篇】こ い い ろ 。
 




とりあえず、まず私の上に多い被さっている男は同じクラスの竹本君。通称「モト」。クールな性格で、顔立ちがとても綺麗だから、女の子にすごくモテるのだが誰かと付き合っているという噂などは学校一の情報通である雪乃を友人に持つ私の耳にも入ってきたことは一度たりともなかった。

私との交流は他の女子と比べて少ない方だと思う。竹本君は私の後ろの席で、プリント回す時とかにちょっと喋るくらいだった。ああ、あと一度、CDの貸し借りをしたかな。別に毎日喋るわけでもないし、竹本君も私のこととか普段「そこらにいる女子」というように思ってたと思うから、別に、そんな、押し倒される、なんて……




 
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