天然男とツンデレ女
「優菜って顔に出やすいよね。」
「ば、ばか!純夜に言われたくないしっ!」
そのままクスクス笑って手を繋いだまま改札を渡った純夜に引っ張られて改札を渡った。
「あ、丁度電車来るね。」
そう言って引っ張られて走り出す。
「ま、待ってっ!こけるっ!」
慌てて足を動かしても、男には敵わなくて、つまずきそうになりながら走ったら丁度ホームに電車が着いていた。
「優菜、早く!」
「無理だってば!」
鳴り出したアナウンスに慌てて純夜が階段を下る。
「手、離して!」
危ない。
前を走る純夜に言えば、純夜が振り返って笑った。
「やだ!」
そのまま電車の中へ滑り込んだ純夜に引っ張り込まれた私は盛大に純夜の胸に飛び込んだ形になった。