天然男とツンデレ女
純夜
ドキドキした。
今でも顔が火照ってる感じがしてならない。
初めて交わした会話にしては、よくできたと思う。
容姿の通り、鈴を転がしたような静かな声についつい嬉しくなってしまって
また口元が上がってしまった。
また話せる。
その事実が何よりも嬉しかった。
少し予想外な性格みたいだけど、それもそれでかわいいかな、なんて思ってしまう俺は、おかしくなってしまったんじゃないだろうか。
自然と上がってしまう口元に苦笑いして電車を降りた。