メロンパン
扉越しに雨の打ち付ける音が響いていた。



どういうことなんだ?

バレたのか?

そんなはずない。

ここでの――屋上でのことが分かるはずない。

いつも外側からカギを閉めているし、教室に戻るときは少し時間をずらしていた。

だから、会っていることがバレるはずないんだ!



背中に触れる屋上の扉は冷たかった。
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