メロンパン
「……う……うそ……誰が……誰がやったんだ!?」



問いかけに静まり返る。

「誰がやったと訊いてるんだ!」

誰も答えないし、目も合わせようとしない。

「くそっ!」

黒板を強く殴った。

そうか、アイツ等だ!

二ノ宮と一条に違いない!

二ノ宮と一条を探す。

いた!

廊下側の後ろの席に座る二ノ宮と一条のもとへ駆け寄った。

「オマエ等がやったんだろ!?」

二ノ宮の胸ぐらを掴んだ。

「……」

二ノ宮は黙って僕を見た。

「オマエ等なんだな!?」

「……」

「何か……何か言えよ!」



僕は拳を振り上げた。
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