メロンパン
「犯人ってどうやって探すの?」



「う〜ん、撮られたところを回って行けば分かるんじゃない?」

「そ、そんなことで?」

「まずは、ここで撮られたやつからね」

「……」

「このアングルの位置からすると……」

美羽は写真を見ながら、扉の方へ向かった。

「大体、この位置ね」

美羽は扉の建物の横辺りで止まった。

確かにそこなら、建物の影になって見つからないかもしれない。

「亮也さ、ここから出るとき、きちんとカギ閉めていた?」

「う、うん。閉めていたよ。それがどうしたの?」

「おかしいのよね。私が先に来るとき、たまにカギ開いてたんだ」

「ってことは、犯人もカギ持ってること?」

「う〜ん、それは無いと思うなぁ」

「どうして?」

「だってもうひとつのカギ、私が持ってるもん」

美羽はカギを見せた。



「どうして……カギ……持ってるの?」
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