メロンパン
「最後は、相合い傘ね」



その言葉に、頬が熱くなった。

恥ずかしい。

「う〜ん、この電信柱の辺りかな?」

美羽は門を出てすぐにある電信柱の前で止まった。

僕は写真を覗き込んで確認する。

「そうだと思うよ」

「よし!」

「何か分かったの?」

「あとはパパに聞いてみよう!」

「……へっ?」



「もしもし、パパ? 私だけど――」

美羽は鞄から携帯電話を取り出し、話し始めた。
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