メロンパン
でも一番は、美羽と一緒にいるときだ。



「何ぼうっとしてんの? 迷子になっちゃっても知らないよ」

美羽は立ち止まって、待っていてくれた。

「ご、ごめん!」

僕は慌てて駆け寄った。

「人多いし、何か疲れてお腹空いてきちゃった」

「何か買って食べる? 店もいっぱいあるし」



美羽は笑顔を見せる。

「ううん。あとでコンビニでメロンパン買って、一緒に食べよ? 今年初のメロンパン!」
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