メロンパン
10月3日 メロンパン
昼休みを告げるチャイムが鳴り響く。



弁当箱を鞄から取り出した。

すると、二ノ宮と一条が僕の席に向かって来た。

「何か臭わね?」

「うん。臭う、臭う。ゴミ箱の臭いがするよね」

一条が鼻を摘んで応えた。

「あっ、ゴミ発見!」

二ノ宮が弁当箱を取り上げる。

「ゴミはきちんとゴミ箱に捨てないとね〜」

一条がケラケラ笑う。



「……返せよ」
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