俺の彼女はオタク彼女!?



長い長い校長の話。

おかげで校歌は子守唄。

すっかり俺は腕を組んで寝ていた。


「おい弘佑起きろっ」

後ろでは聡の声と、俺の肩を突っつく指。


うぜぇ。


「なぁ弘佑起きろよったぶん見られてんぞっ」


もうそんなんどうだって構わない。


「…聡も寝ればいいだろ」

俺の口からはこんな言葉しか出なかった。



「俺、高校デビューすっから無理だわ」

意味逆だろーが。

元々チャラついてる奴が真面目デビューなんて無理にも程があるだろって。



でもとりあえず…

「…聡、突っつくの止めろ」




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