無題
「…んで、澪が津島くんに告白したら、自分にはもうヨメがいるからっ、て言われたわけ?」
「そうだけど…やっぱこれってフラれちゃったのかな…」
中学時代からの親友、久留野亜美は、小柄な体を机にぐでんと乗せ、ジト目になりながら私の話を聞いていた。
そう、つい昨日のこと。
私、長瀬澪は、意を決して思い人の津島圭一に告白したのだ。
しかし、結果はOKでもNOでもない。
ただ一言、自分にはもうヨメがいるから、と言われただけ。