委員長のヒ・メ・ゴ・ト




「…ったく、人使いの荒いことで…」




空は“ハァ”と小さくため息をつくと、自分の教室へと向かっていった









―ガバッ


「くうちゃ~~~ん!!!おっはよ~♪」


空が教室に入った瞬間に抱きついてきたのは童顔で背の低い鈴木日向(スズキヒナタ)だった…。




空(そら)をわざわざ音読みして“くう”と呼ぶのは日向くらいだろう…



もちろん空自身もその呼び方を気に入ってるわけがなく、

「…その呼び方は止めてくださいと何度も言いましたよね?“鈴木さん”?」


「やーだー!!“鈴木さん”だなんて他人行儀の呼び方じゃやーだー!
“鈴木”なんか沢山いるんだよ!?!?日本で1番多い苗字なんだよ!?


どの“鈴木”だか分からないじゃーん!!」


自業自得なのに…



ってか、自分の苗字にダメだししてんじゃん








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