人生破壊
手紙
自殺した友人から手紙が来たのは彼の葬儀から3日たった水曜日であった。
彼とであったのは高校生の頃だった。
出会ってすぐに意気投合した。
自分にも彼にも数多く友人はいるだろうが
自分達はお互いに特別な存在だった。
自分の意見を率直に言え
お互いを尊重し
よく笑いあえる。
人間はどこか自分を隠すくせがある。
偽るくせとも言っていい。
相手との人間関係を円滑にするために。
自分をよく見せたいがために。
自分と彼の間には
それがなかったのだ。