雨と太陽
少女は少し首を

"傾げ"

た。

私も少女の真似をして、首を

"傾げ"

て答えた。

「うん、今は

(えーと、人間の日本語で言うと何だっけ…

そうだ!)

"親友"



"雨"

に任せているから大丈夫だよ。

あ、そうだ、

"雨"

から君に伝言があるんだ。」

私は覚えているクセに、少女の

"笑顔"

が見たくておとぼけた。

「えーと、何だっけ…?」

予想通り少女は笑ってくれた。

人間の

"笑顔"

は私、太陽にとってもとても大きな

"プラスのエネルギー"

になる。

「…そうだ!思いだした!

"雨"

もね、私と一緒で

"心"

があるんだよ。

"雨"

は大自然を守る為に降るんだ。

だけどそのせいで遠足を楽しみにしていた少年を悲しませる事もある。

地球で偉いって言う人にもそうでない人にも

"雨"



"平等"

に降るよね?

それは

"雨"

には大自然を守るって言う

"使命"

"生きる意味"

があるからなんだ。

その為に

"雨"

はどんなに

"嫌な顔"

をされても降るんだ。

"雨"

はいつも言ってるよ。

私の存在を

"嫌っている"

人々が多いだろう…。

しかし、私が降らなくては人は生きて行けないし、

"幸せ"

になれない。

だから私は

"何を言われようと"

どんなに

"辛い事"

があっても降るんだって。

でも明日仕事の日に真剣に

"テルテルボーズ"

を作っている子供の姿を見るのが

一番辛い

って。」

少女の方を見ると、そこには毎日が

"キラキラ"

輝いている普通の

"15歳の少女"

がいた。

そして、少女は立ち上がり私にこう言った。

「太陽さん、ありがとう!」

わたしは歩いて帰る少女の後ろ姿に

"心の底"

から 、心の中で言った。

「こちらこそ、ありがとう…」
< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop