ベリー★らぶ〜天然美少女×俺様王子〜
「………え?」
さっきよりも驚いた顔で、俺をじっと見つめてくる。
俺も本気で想いをぶつけるように、真剣に言った。
「だから、俺のこと好きになって」
「え…あ…っ……」
優愛は左右に目をキョロキョロさせて、少し困っているように見えた。
俺はそっと、頬に触れて手のひらで包み込む。
そして、やっと俺と目を合わせてくれた。
俺は目をそらせないほど、じっと見つめる。
「ごめんなさい…。あ、あたし…好きって気持ちがわからなくて…今まで誰も好きになったことなくて…だから……!…」
やっぱり、そうだったか。
それなら、俺が好きにさせてみせるまでだ。
「優愛…?」
優愛は、黙ったまま俺を見つめる。
「俺のこと、嫌いか?」
すぐにふるふると首を横に振る。
ふぅ…よかった…。
とりあえず、嫌われてなくて。
「じゃあ……、やっぱ、やめた。俺待ってるから、焦らなくていいよ?それに俺が“好き”って気持ち教えてやるし」
「ほ…んと…に?」
不安そうな表情で聞いてくるから、安心させるために大きく頷いた。
「ありがとう…頑張る。理由も知りたいから」
“頑張る”って…フフ…可愛いから、何でもアリだな。
俺は優愛との距離が縮まった気がして、嬉しくてたまらなかった。
照れ隠しに優愛の頭をクシャクシャっとなでた。