ベリー★らぶ〜天然美少女×俺様王子〜
「な、優愛?」
「ん?」
すっかり忘れてた。
ホントに頭の中から、消えてた。
「俺の部屋、無いんだけど」
「………」
優愛が固まって、どうすんだよ。
優愛と暮らす以前に、生活出来んのか?
「あ、えと…ど、どうしよう…服、服、服…」
優愛がおかしくなった。
いや、おかしいのは元々なんだけど、なんかすごく可愛くて笑えた。
「フフ…っ…フハハハハ…っ…」
「滝城…くん…?何がそんなに面白いの?」
正常に戻った優愛が、驚いている。
「ハハハ…っ…いや、何でもない。無いなら、しょうがない。一緒に使うしかないよな?」
「う、うん…。じゃあ、荷物はあたしの部屋で、たぶんまだクローゼット空いてるから、そこ使って?あと食器とかコップとかも無いから……」
「わかった」
俺は優愛の思考をいったん停止させた。
暴走させたら、キリがないと思ったから。