ベリー★らぶ〜天然美少女×俺様王子〜
「ごめん、悪かった。ご飯食べよ?」
「う、うん…」
ドクンっ
優しく笑って言う滝城くんに、心臓が跳ねる。
な、なに…?
まさか心臓病とかだったら、どうしよう…。
「あ!」
こんなこと考えてる場合じゃない。
お弁当も朝ご飯も出来てないよ〜。
慌ててキッチンに向かう。
「た、滝城くん…ごめんなさい!あ、あたし…何にも用意し……へ?」
「あぁ、悪い。先食べてる」
トーストと目玉焼きがテーブルの上に、2人分置いてあった。
そして滝城くんはパンを頬張っている。
た、滝城くんって料理出来るの?
「バーカ。これぐらい、誰でも出来るから」
「えっ?!」
あたし、今なにも言ってないのに…。
超能力でも備わってる?
「そんなもんねぇよ」
「えっ?!ど、どうして…」
やっぱり超能力者だ…。
「いいから、早く食べないと遅刻すんぞ」
「ぁあ!…うん、いただきます」
あたしは急いで、パンを口に入れる。