ベリー★らぶ〜天然美少女×俺様王子〜
「気になる?…フっ…俺に興味、示してくれるんだね」
―― ギシっ
彼はそう言いながら、ベッドに膝をついてあたしに近寄ってきた。
「えっ…ち、ちがっ……そういう意味じゃなくて」
「綺麗な髪だね」
彼はあたしの髪の毛に、指を絡める。
あまりに突然で身動きがとれない。
ただ俯いて、ジッとこらえる。
「ねぇ、ホントに俺のこと知らない?」
彼があたしの顔を覗き込む。
え?あたし、知ってるの?
もう一度彼の顔を見て、確かめる。
うーん…うーん…やっぱり知らない。
「ご、ごめんなさい。どこかで会った…?」
あたしは本当に、彼を知らなかった。