僕の仕事は女王様!


王族に男が産まれれば、政略結婚の道具にされるだけ。

僕は、そんな道具にもなれずに、ずっと存在を隠され、部屋に閉じ込められていた。


……男だから。


ただそれだけで。

双子で産まれてきたのも、運が悪かったんだろう。かたっぽはいらないって感じ。


そんな僕が姉様に会ったのは、今から6年前、10才の時だ。
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