僕の仕事は女王様!


「何日もどこに行ってたのさ!」


一人の男の子が、ポカポカとリヒトを叩く。困りながらも、嬉しそうにリヒトは笑っていた。


「この人だれ?」


僕を指さす女の子。まさかこの国の王子です、なんて言えるわけがない。


「俺の友達」

「えっ?」


友達?僕が?


慣れない言葉に戸惑ってしまう。だって、僕には友達なんていないし、皆城に仕えてる人達。

……いや、何かレスターは微妙だけど、友達ではないよね。



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