僕の仕事は女王様!
僕はリヒトの部屋に置いていった、ドレスに着替えまた姉様に戻る。どうやら、僕の事は知れていないようだ。
それとも、姉様が頻繁に外に出ていたから、僕だと知らない人にはいなくても、いつもの事なのかな。
「部屋まで送っていくよ」
「ありがとう」
リヒトと一緒に姉様の部屋に行く、まだ外に出た時のドキドキが収まらない。
「あのさ、お前の事聞いた時から思ってたんだけど」
部屋のドアの前で、真剣な顔でリヒトは話しかけてきた。
「何?」
「お前……本物のマルティーナ女王が目覚めたら、どうするんだ?」