僕の仕事は女王様!
僕の部屋のドアの前で、ガタガタと音がした。
「お待ち下さい、マルティーナ様!」
ドアの向こうで、クラウスの焦る声が聞こえる。
何が起きてるんだろう……と思っていたら、誰かがノックもしないで入ってくる。
「だ、誰……?」
入ってきたのは……僕と同じ顔をした女の子。いきなり近づいてきて、僕に抱き付いてくる。
「会いたかったぁ、あなたが私の弟ね!」
弟?僕が?じゃあ、この人は僕の姉?
僕を抱き締めてる腕の力が、更に強くなっていく。少し苦しい。
「すみません、アルベルト様」
「ど、どういう事」
その後、クラウスと僕の姉、マルティーナ・カルディローネから事情を聞いた。
姉様は僕の噂を聞き、クラウスを問い詰め、無理矢理ここまで来たのだという……
「よろしくね、アルベルト」
「う、うん」
こうして、僕の部屋にはクラウスの他に、姉様も来るようになったんだ。