僕の仕事は女王様!
「王子、考えても仕方ないよ」
そう言いながら、レスターはリヒトの事をくすぐるように触る。嫌そうにレスターをリヒトは睨みつけた。
「それに、話を聞いた本人だって、きっと半信半疑だろう。完全にバレたわけじゃない」
そうだよね、リヒトの時みたく男だって知られたわけじゃないし。
「だから、無駄に悩まずに王子は王子らしくしてなよ、ね?」
リヒトを撫でてた手を、僕の頭に移す。それでリヒトと同じように撫でられた。
僕は猫じゃないけどね、レスターなりの励ましなんだろうな。