僕の仕事は女王様!
16話
「フフフ……これでようやくマルティーナは……」
暗い森の小屋の中、リリアは不敵に微笑んだ。
「そうよ、これでいいんだから!」
何か、迷いを断ち切るように、リリアは目の前の机を、ダンッと叩く。
その表情は、とても悲痛なものだった。
「リリア!もう止めてよ、姉様は生きてるよ」
僕たちはリリアの元に辿り着く。僕は思いっきり、その名を叫んだ。
驚き振り返るリリア、殺意にも満ちた顔で、こっちを見てくる。リリアの視線の先は、レスターただ一人のようだ。
「なんで、あんたは……いつもいつも、私の邪魔してくるのよ!!」
「邪魔って、君は自分のしている事が分かっているのか!?」
リリアが声を荒くしてレスターに叫ぶと、同じような口調で返すレスター。