僕の仕事は女王様!


そんな僕の疑問を無視し、リリアは壊れたように話し始めた。


「あんたが生まれたから、私は家じゃ、要らなくなったのよ!なんで、男のあんたが魔法力持って、生まれてくるのよ!」


いつのまにか、リリアの瞳から、涙が零れていた。
そっか、僕とリリアが似てるって、この事なんだ。お互い、親に必要とされなかった……


「いつも、レスターと比べられて!私が認められるのは、外見しかなかったわ……私は家の人形だった!!その外見さえも私は一番になれなかった」



『リリアは美しさが全てだから』



そうレスターが言ってたけど、こういう事だったんだ。


「…………」


ちょっと待て、じゃあ姉様が狙われたのって、完全に逆恨みじゃないか?



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