僕の仕事は女王様!
クラウスと僕は二人になる、いつもの事なのに、いつもの二人じゃない。
「クラウス、僕は……」
「アルベルト様」
ギュッと力強くクラウスに抱きしめられる、ドレスの裾がヒラヒラと揺れた。
「あなたを……マルティーナ様の代わりにしたのは、確かに俺です。でも、俺がお慕いしているのは、マルティーナ様ではなくあなたです」
「クラウス……」
僕を抱きしめる手から、クラウスの思いが伝わってくる。
何も言えなくなって、僕はクラウスの胸に顔を埋めた。