僕の仕事は女王様!


僕は姉様となり、城の中をクラウスに連れられ、長い廊下を歩いている。

みんな僕の事見ては、ペコリとお辞儀をしていく。姉様に見えてるんだなぁ~


「どこに行くの?」


バレないかヒヤヒヤしながら、クラウスの顔を見つめ、行き先を聞いた。


「グスタフの所です。マルティーナ様が眠り続けて一週間の間、公務の為他の国に、出かけていた事にしてましたから、帰還の報告へ行こうかと」


ニコリとお得意の笑みを返し、行き先と目的を説明してくれる。グスタフって人、姉様に何回か聞いた事がある。

グスタフ・イルザレムと言って、姉様の家庭教師だ。

よく、厳しいと僕に愚痴っていたなぁ。
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