僕の仕事は女王様!
「……実を言うと、マルティーナ様が女王に即位された時、あなたを国の民に披露する予定だったのです」
「え?」
思いもよらない言葉に、僕は顔を上げた。
「あなたを閉じ込めたのは、前女王ですから。誕生祭の日、あなたの存在を公表しようと、俺とマルティーナ様で計画していたのですよ」
抱きしめていた手を僕から離し、真剣な眼差しで見つめてくる。
僕は何も言えずに、クラウスの話を聞いた。
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