僕の仕事は女王様!
「公務に行ってたなら、なんでオレを連れてって、くれなかったんですか!」
「え、えっと……」
だから誰?僕の顔ギリギリまで近づき、問い詰めてくる。気迫がすごい、僕はなんて言えばいいんだ?
「落ち着いてロルフ、マルティーナ様がビックリしてるよ」
クラウスが即座に、僕とこの少年の間に入る。とりあえず助かった。
ロルフっていうんだ、この少年。そういえば、ロルフって名前も、姉様から聞いた事がある。たしか、ボディーガードだと言っていた。
「どうしてあんたが、マルティーナ様と一緒にいるんだよ!」
キッとクラウスを睨み、ケンカになりそうな勢いで喰ってかかる。
何だかあまり仲はよくなさそうだ。