僕の仕事は女王様!
5話
「えっ、あ……」
僕が何も言えずにいると、ダンッと机を強く叩かれる。その音に飛び上がりそうになる。
「お前は誰だと聞いているんだ。私の目を誤魔化せると思っているのか?」
近付くグスタフさんの顔、僕の頭の中はパニックになった。
「ぼ、僕は……」
「僕?お前…………もしかして、マルティーナの弟か?」
思わず姉様のふりをするのも忘れ、今は完全にアルベルトになっていた。
グスタフさんは、僕の存在を知っているの?
何も聞く事が出来ず、ただコクンと頷く。