僕の仕事は女王様!


僕はグスタフさんの視界には入っていない、クラウスをずっと睨んでいた。


「マルティーナ様が眠りにつく間際に、誰にも知られないようにと、俺に命じたからだよ」

「…………マルティーナはどこだ?」


クラウスの答えに、不服そうな顔をしつつ、質問を変えた。
僕に教えた時点で、誰にも知られないは叶っていない気がする。そこは仕方ないから、いいんだけどさ。


「アルベルト様の部屋に」

「案内しろ」


こ、怖い。常に低い声だけど、さらに低い声になっている。

僕達は3人で姉様の元へ向かった。


< 35 / 187 >

この作品をシェア

pagetop