僕の仕事は女王様!
僕はグスタフさんの視界には入っていない、クラウスをずっと睨んでいた。
「マルティーナ様が眠りにつく間際に、誰にも知られないようにと、俺に命じたからだよ」
「…………マルティーナはどこだ?」
クラウスの答えに、不服そうな顔をしつつ、質問を変えた。
僕に教えた時点で、誰にも知られないは叶っていない気がする。そこは仕方ないから、いいんだけどさ。
「アルベルト様の部屋に」
「案内しろ」
こ、怖い。常に低い声だけど、さらに低い声になっている。
僕達は3人で姉様の元へ向かった。