僕の仕事は女王様!
笑っていた顔は、何だか怒っているような顔になっていた。
「まさか、死の呪いをかけるなんて、思いもよらなかったよ」
「……死?姉様は眠りについているだけだよ?」
眠り続けている姉様は、今も僕の部屋にいる。死なんて考えたくもない。
「たぶん、マルティーナ女王が自分の魔法力で、死なないように防いだんだろうね」
淡々としながら、でも顔は訝しげに眉を潜めている。
レスターの黒い髪が、顔にはらりとかかる。でも気にも止めていないようだ。
「そんな……なんでリリアって人は姉様を!?」
「美しかったから」
「は?」
意味が理解できない。何?それが理由なの?というか理由になるのか?