僕の仕事は女王様!
クラウスにそんな顔をさせるなんて、いったいどんな人物だ?
「今は客室で待たせています。どうします?マルティーナ様」
「どうしますと言われても……」
カルハインツさんって、誰なのかもわからないんだけど。
でも、ロルフの前でそんな事聞けない。
「マルティーナ様は、公務でいないという事にしましょう」
僕の返事も聞かずに、クラウスはそう判断した。
「あのカルハインツだしな」
ロルフにまで凄い言われよう……カルハインツさんが、どんな人なのか逆に気になってきたよ。