僕の仕事は女王様!


「いたっ」

「あっ、すみません」


ローブに隠れた僕の顔を、クラウスは覗く。目が合うと僕は小さな声で、大丈夫とクラウスに呟いた。


「誰かに見られる前に、入りましょう」


今までも僕は見えなかったけど、何人かの人に会っていた。その度に僕の事を聞かれたが、クラウスは上手くはぐらかし、ここまで来た。

ドアの開く音がして、引っ張られるように中に入る。


「ローブを取ってもいいですよ」


僕は恐る恐るローブを外す、するとそこは僕の部屋の何倍も広い部屋だった。

それにとても綺麗で、可愛い飾りが多い。まるで本で見たお姫様の部屋のよう。
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