僕の仕事は女王様!
顔もよく似ている、僕は女顔なのかな。
「なんで姉様の部屋に?」
すぐ後ろまで来ていたクラウスに、ここまで来た理由を聞く。
「マルティーナ様は……眠り続けているのです」
「え?」
クラウスの言ってる言葉が、僕には理解出来ない。
眠り続けているだって?
「マルティーナ様は、何者かに呪いをかけられ、眠り続けてます。アルベルト様……いえ、アルベルト王子。マルティーナ女王様の手助けをして下さい」
僕の両肩を掴み、顔を近づけて力説する。僕が姉様の手助けを?
「どう……やって?」
「この事が公になれば、国は混乱してしまいます。マルティーナ様が目を覚ますまで……アルベルト様、あなたがマルティーナ様の代わりに、女王になってほしいのです」
「は?」
僕が姉様の代わりに、この国の女王に?