僕の仕事は女王様!


「捕まえてたって、レスターには無駄だよ。どうせ魔法で抜け出すんだろうし」

「アタリ。でも、君が起きるまではここにいようと思ってね。趣味じゃないけど、縛られてたよ」


こんな時でもそんな冗談、言えるんだね。レスターってある意味凄いなぁ……


「マルティーナ、こいつはいったい何者だ?」


関心している場合じゃない。みんなが不信な目で、こっちを見ていた。



特にロルフ。



その視線に答えるように、レスターは口を開いた。


「ボクはレスター、世にも珍しい男の魔法使い。さっき天井裏で騒動を起こしてたのが、ボクの姉リリア。リリアはマルティーナ女王の命を狙っている、それを防ぐ為にボクは女王のもとに来たんだ」


ぺらぺらとここに来た理由を話し始める。確かに嘘は言っていない。



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