じゃんけん
カバン
……と、また思い出してしまった。

野田との

"出会い"

は私の人生の"全て"だと言っても良い。

彼女の"存在"が、私に

"生きる意味"

を与えてくれた。

教えてくれた。

本当に彼女には感謝している。

"毎日"…

恥ずかしくて、口には出せないが…

「"優太"!
急患が入って急いで手術しないと駄目なんだって!
今すぐ来てほしいって院長先生から電話入ってるわ!」

そんなに

"大声"

で言わなくても聞こえますから…

「分かった。
今すぐ行くと伝えてくれ。」

せっかくの休みで、
"仮病"でも使いたいところだが、夫婦で医者ってのも、結構、不便だったりする。

何より

"人の命を救う"

これは何事にも変えられない。

「じゃあ、行ってくる。」

「"優太"!
カバン忘れてるわよ!」

「ああ、"ありがとう"…
"ユキ"」

別に"のろけ"たい分けじゃない。


忘れた

"カバン"

のせいである…

ガラでもない…
< 21 / 21 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

魚の話
空0/著

総文字数/2,538

その他13ページ

表紙を見る
雨と太陽
空0/著

総文字数/4,832

青春・友情7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop