二次元ガールとモテモテボーイ
「いらっしゃいませー。」
今日はバイトの日。
いつも通り接客をしているあたし。
今日も何も変わらない日になる筈だった。
だけど…、
「いらっしゃいませ、
何名様でし…あっ!」
仕事中にも関わらず思わず
驚いてしまった。
お辞儀から直り、お客様を見たあたしの
目に映ったのは…、
「おー、偶然。」
この淡々とした話し方…、
「しっ、椎名颯真?」
最悪だ、何故よりによって椎名颯真が…。
驚きと失望感のあまり
呆然と立ち尽くすあたし。
それを横目にすーっと歩き、
適当に席に座る椎名颯真。