二次元ガールとモテモテボーイ
う…上手く喋れない。
「えー!高2?一緒だね!」
あたしはとりあえず笑った。
「あれ緊張してるの?」
心配そうに顔を覗き込むミオさん。
「だっ大丈夫ですよ。」
男の人とだなんて殆ど喋らないし
ましてや二人きりなんて…
今すぐにでも逃げ出したい気分だ。
「そっか。よかった。
あ…そういえばさ、これ。」
安心したような顔で笑ったミオさんは
鞄の中からごそごそと一枚の写真を
取り出してあたしの目の前に置いた。
「この前撮った写真だよ。」
目の前の写真を見ると
コスプレをしたミオさんとあたしの
2ショット写真。
今日の一番の目的だ。
「あ、ありがとうございます。」