ふわふわ
私に続いて、慌てて言ったのは、
ちょっと内気だけど、優しく可愛い野中南(のなかみなみ)だった。
私とみいちゃんと南は、よく放課後、遊ぶことが多い。
学校ではたまに一緒にいる。
…私と南は、みいちゃんと同じ人を好きになってしまったのだ。
「・・・」
みいちゃんはもちろん、何もいえない表情だった。
戸惑っているのがわかった。
だけど、私は言わなくてはいけないと思ったんだ。
みいちゃんとこれからも、仲良くしていきたいから。
そして、みいちゃんの恋愛を、私はこれから応援することはできないから。
「ごめん、・・本当に。」
深く謝ると、
「いいよ。仕方ないもん!」
と、みいちゃんは私たちに笑いかけてくれた。
ほっとしたけれど、でも、やっぱり、みいちゃんはいい気持ちにはなれなかったと思う。