私に笑顔を見せて
「何?俺ゴリラなの?
人じゃないねそれ。」

「アハハ・・ほ・・ほら!もう後半戦始まっちゃうから!
ね?助けてくれたのは感謝してるよ。
でも今は、鎌を見たいし。」

「ふーん。まだ鎌の事好きなんだ?
無駄なのにね~。」

何よ・・・好きでいちゃ悪い?
なんて言いたいけどまたね・・怒られるとやだし。
我慢我慢。

「鎌はまだ彼女が好きなんだよ。」

彼女?鎌は彼女いないって・・。

「お前なんか眼中になし。
ってか、女としてみてねーし、恋愛対象に入ってないってこと。
鎌は最低だぞ。」

「によ・・。なによ!!鎌の何を知ってるの?
もしかしたら眼中に入ってるかもしれないじゃん!!
人が気にしてる事なんで言うのよ!!
ずっと気にしないフリしてたこといわないでよ!!」

ひどいよ・・。
私の事も言って更に鎌の事まで・・。

「櫂崎ってそんなひどい奴だったんだね。」

私は楽しみにしてた後半戦を見れなかった。
こんな気持ちだと鎌を応援できないからだ。

私は会場をあとにして知らない繁華街に出た。
ホテルに近かった。
でもホテルには戻りたくなかった。1人だから。

すると

『何でないてんの?
俺たちと遊んで忘れようよ~。』


いかにもナンパしまくりっていう男の人たちが話しかけてきた。
私に韓国語が通じるはずもなく・・。

『ね~なんか言ってよ。』

「・・」

『こいつは俺のだから。』

櫂崎?!

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