私に笑顔を見せて
「まずどこにいるか聞くのがいいんじゃないか?」

う・・うん。

【今?私まだ韓国に居たんだよ。】

「だって!」

「じゃあ韓国のどこ?って聞けば?」

う・・うん。

【よくわかんない。繁華街の近く。ホテルに近いよ。】

「ここら辺だよね?!私探しに行って来る!!」

「お前だけじゃ韓国語通じねぇから俺もついてってやるよ。」

「ありがとう。あっそうだ!青さんに連絡しとこう!」

青さんなら・・・大丈夫だよね?

「しーちゃん、しーちゃん?」

「こっちは居なかったぞ?」

どうしよう・・。きっとしーちゃん泣いてる。
なんかあったから泣いてる。

♪~

「青さんから!!」

【見てないよ?そっか・・もうここには来ないんだ。
残念だよ。】

ほんとにそう思ってるんですか?
もうこの人に頼るのはやめよう。

「ヒック・・ヒック・・ワァーン・・」

しげみの向こうで誰か泣いてる?
しげみの奥へ向かうと・・

「しーちゃん!!」

「・・礼羽!!」

いきなり抱きつかれ足はよろめき倒れた。

「いったぁぁぁ・・」

「っとに鈍くせ。」

そういって手をさしのばす櫂崎。
ほんと優しかったり優しくなかったり・・?

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