黒く醜く
花
わたしが何故お前に従わなければならない
わたしはわたしでお前はお前だ
この世界は理不尽過ぎて
腹立たしくて
虚しくて
全てを壊してしまいたくなった
嘘と偽りで作り上げた世界を
この手で粉々に砕いてしまえば
楽になれるかもしれない
…けど
「理不尽」で「腹立たしい」世界を生きていくと決めた
「虚しく」なんかないわ
『ばかなふりして騙されてやる』
そう心の中では罵倒して
ここは女の花園だから
目立つ花は摘んでしまうの
美しくない花は散り散りにしてしまえばいいのだわ
複雑に絡んだイバラの壁が
行く手を阻もうと…
傷だらけで進む
生きるか死ぬか
どちらかしかない
均衡を保ちたくば互いの目に留まらぬよう…
わたしが生きる世界
わたしの世界