369日の空。
こんな告白になるなんて、もっと格好いいシュチュエーションあるよな?
単刀直入じゃねーかよ。
「春ちゃん。」
「あー。忘れろ。何でも無い。ははっ。」
笑ってごまかすしかできなかった。
なんてみすぼらしいのだろう。
「聞こえたよ。」
百合が口を開いた。
「ちゃんと聞こえたから。春ちゃんのことば。嬉しいな!」
今なんて言った?
嬉しい。だって?
「え?」
「私も好きでもいいですか?」
え??
今。『好き』っていったか?
嘘だろ、
んなわけ、
「私は春ちゃんしか見えません。」
そこには間違いなく百合がいた。
ほおを赤らめ照れくさそうに笑う。
百合がいた。
多分これは誰も予想して無かった展開でしょうね。
いきなりのことに戸惑うばかりの俺は、
もう一度百合を力強く抱きしめた。
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